コラム

顔認識システムとは?仕組みやメリット・活用シーンまで詳しく解説

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デジタルカメラのオートフォーカスなどで当たり前になった顔認識ですが、実は、テーマパークやイベント会場など、さまざまな場所で利用されています。一方で、「顔認識の仕組み」や「活用シーン」が具体的にイメージできないという方も多いのではないでしょうか。
また、コロナ禍でマスクの着用が基本となっているため、従来とは異なる視点でも顔認識システムについて考える必要もあるでしょう。

そこで今回は、コロナ禍で利用シーンが広まりつつある顔認識システムの仕組みメリット、活用シーン、そして顔認証についても解説します。

そもそも顔認識の仕組みとは?

顔認識システムには高度な人工知能(AI)が使われており、カメラが取得した画像や映像から顔を検出し、目・鼻・口などの特徴点を抽出します。最近では、人間に限らず、猫や熊などの動物の顔も検出可能です。

基本的には「目」「鼻」「口」や「輪郭」などを抽出しますが、その他の細かいポイントも含めた識別も可能で、笑顔などの感情や年齢などを分析することができます。データベースに登録済みの顔写真と特徴点の照合をして、一致・不一致の判定をする「顔認証」も、広い意味で顔認識の一部といえるでしょう。

顔認識の仕組みはどのようなことに活用できるのか

顔認識は、以下のようなシーンなどに活用できます。

1.店舗でのマーケティング活用
2.人員配備や導線設計への活用
3.不審者の検知

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.店舗でのマーケティング活用

顔認識では、特徴点などから来店者の年齢や感情などが読み取れます。具体的に「どのような層が来店しているのか・商品を目にしたときにどのような感情なのか」を把握できれば、非購買層に向けたマーケティングにも活用することができます。

分析した結果を活用すれば、ディスプレイに表示されるタイプの広告「デジタルサイネージ」に、来店客の属性に合わせた情報提供も容易です。

2.人員配備や導線設計への活用

顔認識システムは、施設やイベントなどでの人流・滞留の検知にも活用されています。導線上で滞留しやすい箇所を可視化して分析すれば、人員配備や導線設計などに役立てることができます。店舗や施設運営の効率化や、倉庫内の作業効率化にも活用可能です。
人流のデータは、平面図上にマッピングすることもでき、滞留時間を元にしたヒートマップを表示できるシステムもあります。

3.不審者の検知

顔認識システムを導入すれば、不特定多数が出入りする公共施設やイベント会場などで「不審者の侵入」を事前に検知することができます。学校のように高いセキュリティレベルが求められる現場にも適しています。

警備員の目視による不審者の特定には、どうしても限界があります。顔認識システムを活用すれば、広範囲の不審者を検知できるだけではなく、警備にかかるコスト削減も可能です。

顔認識システム導入のメリット

顔認識システム導入のメリットは用途によって様々ありますが、例えば、以下のようなものがあります。

1.来店者のデータ分析ができる
2.混雑緩和につながる
3.迷子や徘徊を検知できる
4.万引き防止につながる
5.安心感を可視化できる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.来店者のデータ分析ができる

前述の通りですが、顔認識は、「非購買層」の行動原理の分析にも使えます。購買層のデータはPOSレジから収集できますが、非購買層のデータは取得できません。しかし、顔認識を使えば購買層・非購買層を問わず多くの来店客情報を収集し、年齢や表情などのデータから行動原理の分析などができるようになります。

非購買層の動向を分析すれば、課題が商品にあるのか、導線なのか、あるいは接客なのかといった仮説立てに役立ち、商品の購入へとつなげられるかもしれません。

2.混雑緩和につながる

顔認識システムは混雑緩和にも有効です。たとえば、一部の空港では、帰国時にパスポートの画像と顔の照合結果が一致すると自動的にゲートが開く顔認証技術が採用されています。

3.迷子や徘徊を検知できる

迷子になった子供の顔画像を登録すれば、防犯カメラを使って捜索することができます。はぐれてしまった高齢者を探したいときなどにも役立つでしょう。ライブカメラだけではなく、保存済み映像からの検出が可能なシステムもあります。

4.万引き防止につながる

顔認識システムを導入すれば、防犯カメラの映像から、不審な動作を検知したり、万引き常習者の情報を共有できます。その人物が入店したときに店員へアラートを送信するよう設定することも可能です。
万引き常習者を事前に把握できれば、さらなる被害の防止につながるでしょう。実際に、万引き防止目的で情報の共有を開始している店舗も存在しています。

5.安心感を可視化できる

顔認識システムにはさまざまな種類がありますが、温度検知機能を備えているシステムもあります。顔認識と温度検知を同時に実施し、異常温度を瞬時に検知、入館を制御することで、安心感を可視化できます。
非接触による自動温度検知なので感染リスクが低減でき、衛生面も安心です。フロアスタンドや卓上スタンド、壁への取り付けなどといった多彩な設置方法を選択できるため、活用シーンの幅も広がります。

顔認識システムを導入する際の注意点は?

顔認識システムを導入する際の注意点は3つあります。

1.製品によって認識レベルに差がある
2.環境によって認識の精度が落ちる
3.プライバシーに気をつける必要がある

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.製品によって認識レベルに差がある

認識レベルは、使用する顔認識システムによって差があります。たとえば、顔の経年変化や髪型の変化を認識できなかったり、マスクやメガネの着用に対応していなかったりするケースもありますので、導入前の確認は必須です。
認識レベルを把握せずに導入してしまうと誤った本人認証が多発し、必要なセキュリティレベルを維持できなくなるかもしれません。特に、コロナ禍ではマスクの常時着用が基本となっているため、「マスク着用時の認識レベルが低い」顔認識システムの導入は避ける必要があります。

2.環境によって認識の精度が落ちる

顔認識システムのなかには、逆光に弱く屋外で使用できないタイプがあります。使用できても極端に暗い場所や明るい場所では認識精度が落ちる製品もあるので、導入前に確認しましょう。
顔認識システムの利用場所によっては、水滴や埃などの耐性があるかどうかをチェックする必要もあります。

3.プライバシーに気をつける必要がある

「顔」は重要な個人情報なので、データの取り扱いには細心の注意を払う必要があります。個人情報保護法でも、顔に関するデータは「個人情報」と定義されています。
顔認識システム導入後のトラブルを防ぐためには、「利用目的を本人に通知・公表したうえで運用する」「利用目的を超えたデータの乱用をしない」などの規定を事前に設けておくようにしましょう。

※参考:個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン

コロナ禍では顔認識と「温度・マスク検知」の併用がおすすめ

コロナ禍では温度の検知が必要不可欠ですが、顔認識システムはおでこの温度検知と相性が良く、マスクをしたままでも検知できるので併用を検討したいところです。顔認識を使って検知履歴と個人と紐づければ、履歴管理の効率化も実現します。


世界最高峰の画像認識・顔認証テクノロジーを活用した映像解析や温度検知など、多彩なソリューション・SDK(ソフトウェア開発キット)を展開している日本コンピュータビジョン株式会社(JCV)。
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※JCVが採用しているSenseTime社の顔認証精度は高く、顔認証業界で最も権威のあるNIST(アメリカ国立標準技術研究所)のFRVT(顔認証ベンダーテスト)の複数項目で世界ナンバーワンを獲得しています。プレスリリースはこちら

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