コラム

勤怠管理を楽にする顔認証とは?作業を効率化して生産性の向上を目指そう。

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どのような会社であっても必要となる管理業務に「勤怠管理」があります。
従業員の稼働状況を正しく把握し、適切な企業運営には欠かせない業務ですが、勤怠管理にかかる作業工数は単純なコストとなってしまうことがほとんどです。
勤怠管理をシンプルに行ない、空いたリソースを生産性の高い業務へシフトすることができれば、組織全体の生産性向上を見込めます。

この記事では、顔認証による勤怠管理でどのような効果を得られるのかを解説します。

勤怠管理の課題

当たり前に行なわれている勤怠管理ですが、各従業員の勤怠情報を正確に把握することが難しいケースもあります。

打刻忘れ

日々の出退勤時に打刻をすることで、遅刻や早退、残業時間を計測しますが、打刻を忘れてしまう日もあるでしょう。
多くの場合は打刻忘れを上長や管理部門へ報告してリカバリーを行ないますが、打刻忘れが多発すればそれだけ工数が掛かります。

また、イレギュラーな対応が入ることで記録された打刻データの信憑性も下がってしまうのではないでしょうか。
労働時間の管理方法によっては、集計する作業が煩雑になってしまう可能性もあります。

不正行為

タイムカードなどの方式であれば本人でなくとも他者により打刻することが可能な状態となってしまいます。
また、実際には遅刻であってもあえて打刻を行なわず、後から遅刻せずに出勤したことにするなどの不正を行える環境になる恐れもあるでしょう。

もちろん、常識的なモラルとしてこのような不正行為が発生することは稀であるとも考えられます。
しかし、不正行為を防止するためには仕組みとして不正行為を行えない環境を構築することが重要な観点です。

打刻作業の工数

組織が勤怠を把握するために、従業員の打刻作業は必要なものです。
しかし、毎日の打刻作業やミスの修正、イレギュラーな管理業務が積み重なると、無視できない工数になるでしょう。
入退室管理や体調管理と打刻作業を紐付けることで、新たな価値を生み出せる可能性があります。

勤怠管理は従業員の稼働を把握・管理する上で欠かせない業務です。
従業員の打刻作業のあり方を見直すことで、効率化や打刻情報の信頼性向上、その他のメリットを生み出すことが可能です。

顔認証システムで勤怠管理を行なうメリット

顔認証システムにより、勤怠管理はどのように変化するのでしょうか。

打刻の手間を削減

顔をかざすだけで打刻が完了するため、打刻作業の手間を大きく削減することができます。
タイムカードやICカードなど、モノの管理からも解放されるため、自宅に置き忘れてしまうことや紛失を防ぐことにも繋がり、打刻が行えなくなる要素を排除することができる点も大きなメリットです。

打刻されたデータの信頼性が高まる

打刻をするために必要な要素が、ICカードなどの貸し借り可能なモノから顔に置き換わります。打刻を行なった人物が本人であると保証されるため、第三者による不正な打刻を防ぐことができます。
また、後述する入退室管理と組み合わせることでオフィスへの立ち入り時の顔認証を必須とすることで、打刻忘れ自体を防止することにも可能です。

顔写真や3Dモデルでの偽装は困難な仕組みとなっているため、セキュリティ面の向上を見込むこともできます。

管理作業の省力化

顔認証により信頼性が高まったデータを勤怠管理システムと連携することで、高い品質を保ったまま従業員の勤怠管理を省力化することができます。
打刻忘れや打ち間違いも防止されるため、管理部門の作業工数の削減にも繋がります。

顔認証システムは、これまで解決が難しかった課題へ有効なアプローチと言えるのではないでしょうか。

株式会社イオンファンタジーでは、顔認証による勤怠管理を450店舗で導入しました。これまで頻発していた打刻待ちを解消し、生体認証による不正打刻も防止しています。

▶︎ 株式会社イオンファンタジーの導入事例はこちら

勤怠管理以外にも効果が及ぶ顔認証

前述のように、顔認証システムにより勤怠管理が効率化されますが、顔認証システムの効果をさらに広げることも可能です。

入退室管理

オフィスや執務室への入退室時に顔認証を行なうことで、第三者の侵入防止や打刻忘れを防止することができます。
顔認証と入退室管理は親和性が高く、役職や職務により入退室可能な区画を制限する、共連れやICカードの貸し借りといった不正行為を防止する効果を見込める点もメリットです。

株式会社レアジョブでは、顔認証による入退室管理と勤怠管理を同時に実施し、ICカード紛失によるセキュリティリスクから解放されたとの効果も実感されています。

▶︎ 株式会社レアジョブの導入事例はこちら

受付業務

オフィスへの来客時には、受付担当者や手が空いている従業員が一次対応をする必要があります。
簡単な要件を聞き、担当者へ取り次ぐことが基本的な流れですが、来客者の情報をもとに直接担当者へ来客を知らせることができれば大きな工数削減になるのではないでしょうか。

顔認証システムによる受付対応では、来客者の顔情報と担当者を紐付けることで、来客時には社内担当者へ通知を出すといった運用も可能です。

体調管理

顔認証カメラの中には、認証している人物の体温を測ることが可能な温度検知機能が搭載されているものもあります。
出退勤時に従業員の体温を測ることで、感染症対策はもちろん、従業員が自分自身の体調を把握しやすくなると考えられます。
また、来客者の体温を検知することで、発熱している方への対応を行ないやすくなる効果も見込めます。

ログイン作業

デバイスやシステムへのログイン時、IDとパスワードをキーボードから入力する方式が広く採用されています。
しかし、入力するテキスト情報は第三者の入力でも正しい情報として扱われ認証が成功してしまうため、セキュリティの観点で万全とは言えません。
また、ログインを行なう回数や対象が多い場合は、ログイン作業自体の手間やログイン情報の管理が負担となってしまうケースも考えられます。

顔認証システムをログイン作業に応用することで、手間を削減して人間がパスワード情報を記憶する必要がなくなる点は大きなメリットです。
それにより業務が効率化され、セキュリティの強度が向上することを期待できます。

複数の用途に顔認証を活用することで、工数削減やセキュリティの向上を見込むことが可能となります。

顔認証の勤怠管理で管理業務の効率化を目指そう

勤怠管理は従業員側のミスやイレギュラーにより、作業が煩雑になりやすい業務のひとつです。
管理部門による対応は工数がかさみコストが掛かるだけでは無く、本来注力するべき業務へ注ぐリソースが足りなくなってしまう恐れもあります。
顔認証システムにより勤怠データの信頼性を底上げし、管理業務自体の工数を削減することで、管理部門を含めた従業員全体の生産性向上に繋がるのではないでしょうか。

また、顔認証システムを導入することで、勤怠管理以外の業務にも応用が利くことは大きなメリットです。
勤怠管理のためだけに新しいシステムを導入することは判断が難しいケースもありますが、組織内で広く活用できればコストメリットは大きくなると考えられます。

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