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顔認証の精度は高い?精度の高さやシステムの選び方について解説

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幅広いシーンで活用されている「顔認証システム」。導入を検討していても、認証精度に不安がある担当者や経営者の方も多いのではないでしょうか。特にコロナ禍では、マスク着用時でも正確に認証できるかどうかは大変重要です。顔認証システムは、マスクやメガネに対応できるのか。精度の高いシステムを選ぶポイントについて、解説します。

顔認証とは?

顔認証とは、生体認証のひとつです。指紋認証や虹彩認証、静脈認証など、さまざまな生体認証があるなかで、顔認証は目や鼻、口、顔の輪郭などの特徴から顔を認識します。顔から個人を識別して本人認証をすることが顔認証です。

※顔認証についてはこちらの記事でも解説しておりますので、あわせてご確認ください。

顔認証システムの仕組み

こちらの記事にも記載しておりますが、顔認証システムは、オフィスや店舗の入口などに設置されたカメラで顔の情報を読み取り、データベースにあらかじめ登録済みの顔データと照合して、本人認証をおこないます。多くはディープラーニングされたAIが採用されているため、精度の高い照合が可能です。

1.顔検出

顔認証システムは、カメラに向けられた人の顔や、さまざまなものが映っている画像などから「顔検出」を実行し、人間の顔を見つけます。具体的には、目の周囲や鼻筋などの明暗をチェックして人間の「顔」を検出します。

2.顔の識別

顔の場所が判明したら、次に「誰の顔なのか」を識別するプロセスに進みます。この段階では、検出した目や眉毛、鼻や口といった「特徴点」と呼ばれるデータから、より精密な「特徴量」に変換し、特徴量の座標を数値にして「顔データ」へと変換します。

3.データの登録

「顔データ」に個人の名前やIDを紐付けて登録します。

4.認証

カメラなどで検出した顔と、登録されている顔データが、設定されたしきい値を越えれば、同一人物と判定されます。なお、近年ではディープラーニングされたAIによって顔認証データの精度が向上しているため、眼鏡やマスクをしたままでも本人認証が可能です。

顔認証システムによって異なる場合があります。

顔認証の精度は高いのか?

ここからは、顔認証の精度は高いのかについて詳しく解説していきます。

顔認証の認証精度は高い

こちらの記事にも記載していますが、国際空港や金融機関などの高いセキュリティレベルが求められる現場でも活用されていることから、現在の顔認証システムの認証精度は、数ある生体認証の中でも高い部類と言えます。しかし、顔認証システムによって認証精度の差があることも事実です。

2D方式と3D方式で認証精度が変わる

2Dの顔認証システムは、画像に写った顔とデータベースに登録されている人物情報を照合して、個人を識別するタイプです。対応しているカメラデバイスが多く選択肢も豊富ですが、太陽光や照明などが認証精度に影響を及ぼすデメリットがあります。

3Dの顔認証システムは、2Dの顔認証システムに赤外線カメラを加え、顔を立体データとして認識するシステムです。2Dよりも認証精度は高く、生体検知機能と呼ばれる、顔写真や動画などを使った「なりすまし」も防げます。暗所にも強く、幅広い環境で認証システムを動作させることができるため、精度の高さで選ぶなら3D顔認証システムを選択した方がよいでしょう。

※詳細はこちらの記事もご覧ください。

上記の通り、生体検知機能を搭載した顔認証システムなら、顔写真や動画などを使った「なりすまし」を防ぐことができます。3D顔認証システムで、生体検知ができる顔認証システムであれば、赤外線カメラが被写体の奥行きデータを取得し、平面画像は「顔」として認識しないため、暗所などの幅広い環境で「なりすまし」による不正アクセスや不正ログインを未然に防ぐことが可能です。さらに奥行きデータにより、顔特徴データの座標も増えるため、精度も高まります。

不特定多数でもスピーディ・高精度に認証できる

空港やイベント会場、アミューズメントパークのように不特定多数が出入りする場所は本人確認に時間がかかります。しかし、顔認証システムは、事前に顔写真を登録することで、不特定多数を瞬時に高精度な認証ができ、本人確認時間を短縮・自動化。人件費の削減などに役立ちます。コロナ禍では、密を防ぐことによる感染拡大対策にもつながるでしょう。

マスクをつけたままでも高精度な顔認証が可能なシステムも

マスクをつけたままでも認証できる精度の高い顔認証システムもあります。新型コロナウイルスの影響で多くの人がマスクを着用している現状では、マスク着用時でも本人認証できる精度の高さは必須といえるでしょう。

さらに、顔認証システムによっては、本人認証と同時に温度の検知ができるタイプもあります。たとえば、JCVのSenseThunderは、マスクを着用したままでも本人認証が可能なだけではなく、温度検知も同時に行えるため、利便性やセキュリティ向上と感染症対策のどちらにも有効です。

※関連:異常温度スクリーニング SenseThunder | AI温度検知

精度の高い顔認証システムを選ぶポイント

ここからは、精度が高く実用的な顔認証システムを選ぶためのポイントをご紹介していきます。

おさえるべきポイントは以下のとおりです。

・第三者の顔認証評価を実施しているか
・さまざまな光線状態でも認証できるか
・2D方式なのか3D方式なのか
・マスク着用や温度検知にも対応しているか
・速く、正確に認証されるか


それぞれ詳しく見ていきましょう。

第三者の顔認証評価を実施しているか

顔認証業界で権威のある、アメリカ国立標準技術研究所(NIST)が毎年実施している顔認証ベンチマークテスト(FRVT)のランキングも参照してみましょう。
NISTでは顔認証の性能をさまざまな側面から評価しているため、1:1認証や1:N認証など、利用目的に合った評価を見ることで、性能を客観的に把握できます。

JCVが採用しているSenseTime社の顔認証精度は高く、顔認証業界で最も権威のあるNISTのFRVT複数項目で、世界ナンバーワンを獲得しています。プレスリリースはこちら

さまざまな光線状態でも認証できるか

顔認証システムによっては、周囲の明るさや光線の状態など、外部環境によって精度が変わります。そのため、設置する場所に応じた顔認証システムのスペックを選ぶことが大切です。屋外に設置する場合は、「逆光に強いか」「防水防塵性能は高いか」などを確認するとよいでしょう。

2D方式か3D方式か、生体検知に対応しているか

前述の通り、精度の高さを重視するなら、2D方式の顔認証システムではなく、3D方式の顔認証システムの選択が欠かせません。生体検知に対応しているかどうかも確認しておくとよいでしょう。

マスク着用や温度検知にも対応しているか

コロナ対策も兼ねるなら、マスク着用でも認証できる精度の高い顔認証システムを選択しましょう。温度検知にも対応していれば、さらに安心です。

温度検知機能が搭載されている顔認証システムのなかには、温度異常の検出と同時にアラートを鳴らし、通知してくれるタイプもあります。アラートによって入館を拒否できるため、感染拡大のリスクを低減することが可能です。

速く、正確に認証されるか

精度が高くても、認証スピードが遅いと、スムーズな顔認証行えないため注意が必要です。認証スピードはシステムによって異なりますが、早いタイプだと0.5秒程度で認証が完了します。顔認証システムは、銀行や商業施設などさまざまな場所に設置されます。精度が高くても認証のために行列ができてしまっては、本来の目的を果たせない場合があるので、精度と認証スピードは合わせてチェックするようにしましょう。

顔認証を導入する際の注意点は?

精度の高い顔認証システムを選ぶことは大切ですが、「顔」は重要な個人情報でもあるため、プライバイシーに気をつけて運用する必要があります。顔認証システムを運用する前には、「利用目的を超えたデータの乱用はしない」「撮影データは暗号化して保存する」などの社内規定を設けておきましょう。

個人情報保護法でも、顔に関するデータは「個人情報」と定義されており、データの取り扱いには細心の注意を払う必要があります。顔認証システム導入後のトラブルを防ぐためには、「利用目的を本人に通知・公表したうえで運用する」「利用目的を超えたデータの乱用をしない」などの規定を事前に設けておくようにしましょう。

※参考:個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン

セキュリティレベル向上、効率アップのためにも高精度の顔認証を活用しよう

顔認証システムを活用すれば、セキュリティレベルの向上と、業務の効率化を同時に実現することが可能です。感染症対策に有効なシステムも存在します。ただし、認証精度に差があるため、今回ご紹介したポイントを参考にしながら製品を選択してみてください。特に、生体検知機能や第3者機関の評価は重要なチェックポイントです。


世界最高峰の画像認識・顔認証テクノロジーを活用した映像解析や温度検知など、多彩なソリューション・SDK(ソフトウェア開発キット)を展開している日本コンピュータビジョン株式会社(JCV)。エッジ・サーバーはもちろん、モジュールやSDKも含めた幅広い顔認証システム製品を提供しております。

JCVが採用しているSenseTime社の顔認証精度は高く、顔認証業界で最も権威のあるNIST(アメリカ国立標準技術研究所)のFRVT(顔認証ベンダーテスト)の複数項目で世界ナンバーワンを獲得しています。プレスリリースはこちら

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日本コンピュータビジョン株式会社は、ソフトバンク株式会社を親会社とするAIカンパニーで、SenseTime社の画像認識技術を活用し、“スマートビルディング分野”と“スマートリテール分野”に対して最先端ソリューションを提供します。