コラム

「体温計」と「検温器」。新型コロナ対策のポイントは「どちらを使うか」ではなく「どう使うか」。

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施設への入場時に実施されている検温。ガンタイプの検温器やサーモグラフィカメラなど、さまざまな機器が使用されており、家庭でよく使われている、脇に挟む体温計はあまり使われていないと思います。それは、手間がかかるからだけではなく「体温(平衡温)を測定すること」だけが目的ではないという理由もあるのです。

この機会に、各場面での検温に適した機器と運用方法について、考えてみましょう。

※本コラムで表記する検温・検温器とは「温度検知を行う行為・機器」を総称して使用しています。体温計とは薬機法に定められた基準で「体温を測定する機器」となります。

検温器と体温計の選び方は、目的によって変わる。

新しい生活様式で当たり前になった検温。そこで生じる課題も顕在化してきています。「スピーディーに検温できない」「正確に検温できているのか」という課題や、「今の検温方法が適切なのか」という疑問もあるでしょう。まずは、検温の目的と、機器の違いから考えてみます。

検温の場でよく見かけるのは、ガンタイプの検温器やサーモグラフィカメラです。非接触で表面温度を検知しており、検知速度が速いことから広く使われています。このタイプの検温器は外気温の影響を受けるため、温度検知の結果に一定の誤差が生じます。しかし、ここでポイントになるのは、この段階では「体温を測定すること」だけが目的ではないということです。

スムーズかつ手間を掛けずに「異常温度をスクリーニングすること」も、大切な目的なのです。異常温度が検知された場合に改めて体温計での体温測定をする、という運用法が適した場面もあるのです。

<事例で見る>各施設での体温計、検温器の使い分けと運用方法。

医療機器の体温計と、ガンタイプの検温器・サーモグラフィカメラは特長が異なります。では、どんな場面で、体温計と検温器の特長を使い分けているのでしょうか。

例1)病院の検温器
多くの患者が集まる病院では、待合室に入る前の導線にサーモグラフィカメラを設置し、異常温度が検知されたらすぐに陰圧室などの別室に誘導、改めて体温計での体温測定を行うようにしています。

例2)映画館や量販店の検温器
映画館や量販店などでは、開場時間に人が集中することもあり、異常温度をスピーディにスクリーニングすることに特化した温度検知システムを導入しています。異常が検知された際は入場を制限するなど、積極的な体温測定を行わない場合もあります。

例3)オフィスビルの検温器
オフィスビルではICカードによる入館管理を実施していましたが、個人と温度を紐づけできる顔認証型の温度検知ソリューションを導入。入館履歴を残すとともに、スクリーニングで異常温度が検知された場合は、体温計での体温測定を行い、発熱が認められなければ入館できるようにしています。

不特定多数の人が集まる場所では、集団感染リスクを減らすために、発熱者の入場を制限する必要があります。そのような場面で求められるのは、密を防ぐこと。つまりスピーディな異常温度のスクリーニングであり、ガンタイプの検温器、無人運用も可能なサーモグラフィカメラが用いられることが多いのです。マスクをしたまま、ウォークスルーでスクリーニング可能な機種もあり、人の滞留を防止することに役立っています。

異常温度検知によるスクリーニングと、その履歴管理ができる検温器を選ぶ。

ここでは、AI温度検知ソリューションを導入し、スクリーニングと履歴の管理を行っているA社の運用例をみてみましょう。

A社では、緊急事態宣言発令前から、自宅でのテレワークを推奨していましたが、出社しなければならない従業員が一定数以上いることを踏まえ、出社時の検温と履歴の管理が必要だと考えました。
そこで、AI温度検知ソリューションを導入。スピーディーにスクリーニングを実施し、異常温度が検知された場合、体温計での体温測定を行います。「発熱が確認できなければそのまま出社」「発熱が認められた場合は自宅待機(在宅ワーク)」としました。
機種の選定は、顔認証により従業員のスクリーニング結果が自動記録されるので、異常温度の検知精度を重視、検温を実施・管理する部署の負担を最小限に抑えることができました。

ここまで紹介した例のように、体温を測定する「体温計」と異常温度を検知する「検温器」は、使う目的、役割が違うと言えます。スクリーニングの重要性、機種の特長も理解したうえで、適切な場面で適切な機器を使い分ける運用方法が大切なのです。

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