コラム

顔認証システムでお客様に最高の歓迎を。速い、安全、スマートな顔認証システムでさらに楽しいテーマパークを実現。

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魅力的なテーマパークは大勢の人が集まり、何度も足を運ぶ熱烈なファンも生み出すほど多くの人々を楽しませています。

これからのテーマパークでは、どのような進化が考えられるでしょうか。
最新のアトラクションや園内の景観改善はもちろんですが、来園者がストレスを感じず、テーマパークを楽しむことに集中できる環境作りも大切な視点と言えるでしょう。

この記事では、近年活用が広まっている顔認証システムによりテーマパークにどのような変化をもたらすことができるのかをご紹介します。

大勢の人が集まるテーマパークの課題

広い敷地を持ち多くの来園者で賑わうテーマパークでは、それゆえの課題も多く存在しています。
テーマパークに存在する課題として、下記のものがあげられます。

人が集まることによる課題

1.入退場やアトラクション搭乗時の混雑
来園者が保有している入場チケットやアトラクション搭乗チケットは、一般的にテーマパークの各従業員が目視で確認し、その後の案内を行います。
人の目で確認しているため、体調や疲労による見間違いもゼロではありません。
また、従業員の貴重なリソースはチケットの確認ではなく、テーマパークとしての魅力的なサービスに繋がる内容に割きたい考えもあるでしょう。

2.不審者、不正入場者の監視
テーマパークが認識している要注意人物や、何らかの方法で不正入場している人物を営業中の園内で発見することは困難です。
従業員同士の情報共有や必要な場合の声掛けだけではなく、園内全体を監視し、必要な時に従業員が対応する形であれば効率的に園内の安全性を確保できます。

3.迷子の対応
広い園内でひとりの子供を探すことは、時間も工数もかかります。
また、迷子を保護するまでに時間がかかれば保護者や子供の不安も大きくなり、本来提供できるはずであったテーマパークの楽しい体験に水を差す結果になりかねません。

社会情勢による課題

1.コロナ禍に伴う感染防止対策の推進
多くのお客様が安全にテーマパークを楽しむために、感染防止対策の推進は欠かせません。
テーマパークでは3密の防止やソーシャルディスタンスを徹底していますが、体調不良や発熱しているお客様が入園していれば、そこに感染リスクが生まれてしまいます。

2.少子高齢化による利益減少
日本では少子高齢化が深刻化しており、メインターゲットのひとつであるファミリー層の市場規模が減少しています。
ファミリー層の市場規模をすぐに回復させることは困難ですが、少ない予算でもサービス品質を損なわずに運営する方法の模索が必要です。

言語が異なる方へのサービス品質

テーマパークはアトラクションや世界観も重要ですが、従業員からお客様へ提供する「人によるサービス」も大きな魅力になります。
外国人観光客が増加している近年では、多言語を扱える従業員のリソースはこれまで以上に貴重なものになっているでしょう。
そのような従業員がより多くのお客様へサービスを提供するために、その他の業務にかける工数を削減できればサービス品質の向上を期待できます。

企業はお客様が安心して楽しめる環境づくりを推進していますが、人手不足や社会情勢の問題もあり、課題解決に限界を感じている企業も多いのではないでしょうか。
業界として市場規模の縮小や人材不足が慢性化してしまう現状では、できるだけ従業員の手間を掛けずにこれらの問題に対応していく必要があります。

顔認証システムとテーマパークの親和性

従業員の工数を掛けずに課題に対処していくためには、どのような方法が考えられるでしょうか。
現状を打開する手段のひとつとして、顔認証システムがあります。
顔認証システムは近年活用が広がっていますが、魅力のひとつとして「人の顔を認識し、結果によって任意の処理を実行できる」という柔軟性があります。
この特徴は大勢のお客様にサービスを提供するテーマパーク運営と非常にマッチしています。

ここでは、顔認証システムで前述の課題に対してどのようなアプローチが可能になるのかご紹介します。

1.人が集まることに対するアプローチ

1.入退場やアトラクション搭乗時の混雑
来園者の顔情報を顔認証システムに登録することで、園内への入場やアトラクション登場時の保有チケットをシステムで確認することができます。
目視確認と比べてスピートが早く、見間違えも起こらないためお客様のスムーズな実現されます。

2.不審者、不正入場者に対するアプローチ
チケットを購入し、正規に入場した方の顔情報を登録する形で運用していれば、そこに未登録の不正入場者を検知することが可能です。
また、テーマパークとして認識している要注意人物の顔情報を登録することで、その人物が来園したタイミングで検知し、各従業員へ通知を送ることもできます。

3.迷子に対するアプローチ
入場時に子供の顔情報が顔認証システムに登録されていれば、園内のカメラデバイスを利用して迷子の捜索を行うことが可能です。
園内全体を顔認証自動的に探索し、発見次第近くの従業員へ通知を送れば迅速な保護に繋がります。

2.社会情勢に対するアプローチ

1.感染防止対策
1-1でご紹介したように、入場者の保有チケットを顔認証システムで自動化することで、行列の緩和に繋がります。
また、検温機能が搭載された顔認証デバイスを使用することで、発熱しているお客様を検知し、適切なご案内に繋げることができます。
これによりリスクの抑制だけではなく、この対応を行っていることによりお客様の安心感にも繋がるのではないでしょうか。

2.利益減少
前述のようにチケット確認や迷子捜索の業務を顔認証システムが代替することで、従業員の作業工数は削減されます。
従業員はより価値の高い業務にリソースを割くことができるため、サービス品質の向上や、利益拡大に繋ぐことを見込めます。

3.言語が異なる方へのアプローチ

多言語を扱える従業員の業務
顔認証システムにより、多言語を扱える従業員がお客様サービスに従事できる時間が増えれば、その分だけ言語が異なる方へのサービスは手厚いものになります。

顔認証システムの基本的な機能を利用することで、テーマパーク従業員の業務をシステム化することができます。
APIを提供している顔認証システムであれば、顔認証後に行う処理をカスタマイズすることができるため、使い方次第でテーマパーク独自のサービスを生み出すこともできるでしょう。

顔認証システム導入でテーマパークの何が変わるのか

ここまでご紹介してきたように、顔認証システムによりテーマパーク運営はより高い安全性やサービス提供の実現を見込めます。

実際に顔認証システムを活用しているテーマパークに、山梨県の富士急ハイランドがあります。※1、※2

富士急ハイランドでは2018年に顔認証システムの導入が行われ、試行錯誤を経て現在でも園内で顔認証システムが活躍しています。※1、2

チケットを購入する際に顔情報を顔認証システムに登録することで、文字通りの「顔パス」で園内のアトラクションを楽しむことができます。

また、お客様の属性や利用したアトラクションなどの行動履歴をデータベースへ保存することで、マーケティングに役立つ情報収集にも活用されています。

※1 富士急ハイランドホームページ(顔認証システムの導入について)
https://www.fujiq.jp/news/h5f6de000000pc16.html

※2 日経XTECH
https://special.nikkeibp.co.jp/atclh/NXT/18/image_tech/vol2/#:~:text=%E5%90%8C%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E3%81%AE%E5%B0%8E%E5%85%A5%E3%81%AE,%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%8D%E3%81%A8%E8%AA%AC%E6%98%8E%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%82

まとめ

顔認証システムとテーマパークの運営は非常に相性がよく、実際に運用もされています。
多くの業務が自動化されることで、従業員の工数削減はもちろんお客様の満足度向上にも繋がるため、テーマパーク運営へのメリットは非常に大きいと言えるのではないでしょうか。

感染防止対策や防犯においても顔認証システムは効果を発揮します。
顔認証システムの導入検討に、この記事が少しでもお役に立てていれば幸いです。

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