コラム

顔認証付きカードリーダーとは?導入メリットや活用シーン、医療機関受付への導入事例についてご紹介

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厚生労働省により、2023年5月よりオンライン資格確認が義務化されました。
2024年秋に、保険証の廃止を目指す方針です。
オンライン資格確認の本格的な運用を検討する際は、「顔認証付きカードリーダー」の導入を検討している医療機関経営者の方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、顔認証付きカードリーダーのメリットや活用シーン、導入事例などについて、詳しく解説していきます。

顔認証付きカードリーダーとは?

顔認証付きカードリーダーとは「顔認証システムを備えたカードリーダー」のことです。

顔認証付きカードリーダーの概要

顔認証付きカードリーダーは、マイナンバーカードに登録された顔データと、来院している人物の顔データを照会して本人確認をすることが可能です。
2021年3月より、厚生労働省管轄による「オンライン資格確認」が開始され、マイナンバーカードが保険証として使えるようになりました。

認証精度が高く、成りすましや偽装が困難な顔認証は、マイナンバーカードを利用しているのが間違いなく本人であると確認するために重要な役割を担っています。
顔認証付きカードリーダーで本人確認を行ない、認証が成功したらオンラインで資格情報の確認を行う流れとなります。

顔認証付きカードリーダーによる本人確認ステップ

カードを置く位置やメニュー画面は製品により異なりますが、下記のステップが基本です。

1.マイナンバーカードの提示
カードリーダーにマイナンバーカードを置きます。

2.認証方法の選択
顔認証、暗証番号のどちらで認証を行なうのかを選択します。

3.認証
顔認証であればカメラに顔をかざすことで認証を行ないます。

4.薬剤情報・特定健診情報等の閲覧の同意
受診者の情報を医療機関が閲覧することに同意します。

5.受付完了
来院者による顔認証付きカードリーダーの操作で、受付が完了します。

以上のように、受診者による端末の操作で受付が完了するため、窓口業務の負担軽減も期待できます。

参考:内閣府 マイナのおうち

顔認証付きカードリーダーで受付を行うメリットとは?

医療機関で顔認証付きカードリーダーを使うと、次のようなメリットがあります。

1.スタッフの負担軽減
2.様々な患者さんへの利便性の向上
3.既存レセプトコンピュータ(レセコン)と連動可能

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.スタッフの負担軽減

オンライン資格確認を導入すれば、最新の保険資格を自動的に取り込めるようになります。また、保険証の確認や資格過誤によるレセプト返戻などの作業も省けます。

これらができるようになることで窓口のスタッフや事務員の確認作業の負担も軽減され、人の目や手で確認することによって起こるヒューマンエラーも減らすことが可能です。

2.患者さんに対する利便性が向上

顔認証付きカードリーダーで受付を行うメリットとは?

医療機関で顔認証付きカードリーダーを使うと、次のようなメリットがあります。

・スタッフの負担軽減
・様々な患者さんへの利便性の向上
・既存レセプトコンピュータ(レセコン)と連動可能

それぞれ詳しく見ていきましょう。

スタッフの負担軽減

オンライン資格確認を導入すれば、最新の保険資格を自動的に取り込めるようになります。また、保険証の確認や資格過誤によるレセプト返戻などの作業も省けます。

これらができるようになることで窓口のスタッフや事務員の確認作業の負担も軽減され、人の目や手で確認することによって起こるヒューマンエラーも減らすことが可能です。

患者さんに対する利便性が向上

顔認証付きカードリーダーには、広角カメラレンズが搭載されているため、車椅子に乗っている方や、身長の低い子供でも認証することが可能です。力の弱い患者でも軽いタッチで操作できる「静電容量方式タッチパネル」も搭載されています。

既存レセコンとの連動が可能

顔認証付きカードリーダーさえ購入すれば、既存レセコンと連動させることが可能です。オンライン資格端末とレセコン端末を一体化できるため、省スペース化も実現します。

メーカーによって期間は異なりますが、多くのケースで1年半~5年間の保証が付帯しているので、事前に確認しておきましょう。機器によっては「ひとり親家庭等医療証」や「こども医療費受給者証」など紙の公費医療券各種証明書の読み取りにも対応しています。

顔認証システムとはどういうものかこちらで解説しています。

▶︎ 顔認証(顔認識)システムとは?仕組みやメリット・活用シーンまで詳しく解説

顔認証付きカードリーダーの導入事例3選【病院から歯科医院、薬局まで】

ここからは、顔認証付きカードリーダーの導入事例を3つご紹介していきます。

・総合病院
・歯科医院
・薬局

それぞれの導入事例を見ていきましょう。

1、総合病院

受付業務の効率化とセキュリティを確保したシステムの運用を行ってきた病床数304のA総合病院では、受付業務の効率化を考慮してオンライン資格確認の導入にも踏み切りました。

まずは総合受付に顔認証付きカードリーダーを設置し、患者への周知がある程度終わった時点で、各外来の受付にも設置していく予定です。

このように各外来にカードリーダーを導入することで、毎回総合受付を通ることなく資格確認ができる仕組み化を目指しています。

また、導入前はヒューマンエラーによるレセプト返戻が多発していましたが、導入後はバックオフィス業務に伴う人的・経済的損失が避けられるようになり、実際の成果が出ています。

2、歯科医院

B歯科医院では、レセプト返戻作業の負担軽減を目的にオンライン資格確認を導入しました。小さな歯科医院だったため、コンパクトな機器を選択しています。

機器の操作に慣れない患者に対応するために「カウンターでのサポート」や「目につきやすい場所へのカードリーダー設置」といった工夫を施し、スムーズな導入を実現しました。

3、薬局

C薬局では、調剤過誤の防止と業務の効率化による医療の質向上を図るために、オンライン資格確認を導入しました。カードリーダーの設置によって患者の導線が交差しないように配慮しています。

また、スタッフ側の導線を考慮して「処方箋の動き」を最小限にし、患者の利便性とスタッフの業務効率化を両立させています。

システムの導入はシステムベンダーに依頼したため、導入はスムーズに完了しています。導入や運用に不安がある場合は、初めからシステムベンダーに依頼する方がいいでしょう。トラブルや疑問点を気軽に相談できるのもメリットです。

最適な顔認証付きカードリーダーを選定し、円滑な運営を

オンライン資格確認の義務化により、医療機関の受付業務は大幅な変更を求められることになりました。
機器の導入やシステム実装、従業員のオペレーション変更などの負担はありますが、対応が済めば医療機関・受診者双方にメリットがあります。
顔認証だけではなく、検温機能を搭載した製品であれば施設内でのパンデミック防止や、受診者の体調把握にも効果を発揮するでしょう。

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