コラム

顔認証APIとは?導入するメリットやデメリット、事例もご紹介

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「顔認証API」という言葉はあまり聞き慣れないかもしれませんが、企業にとってさまざまなメリットがある仕組みです。すでに導入を検討している経営者や担当者の方もいるでしょう。逆に、「そもそもAPIが何なのかよくわからない」という方も少なくないはずです。

そこで今回は、「API」や「顔認証API」の概要とメリット、デメリットなどについて解説します。顔認証APIの導入事例も紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

顔認証にも連携可能な「API」とは

まずは、「API」や「顔認証API」の概要から紹介していきます。

APIとは?

APIとは「Application Programming Interface」の略で、「アプリケーション同士をつなげる仕組み」のことです。ソフトウェアの一部を公開することによって、アプリ同士の連携を実現させます。

さまざまな場面において異なるアプリを連携させると機能が拡張されて利便性が高まるため、連携する側、される側のどちらにとってもメリットが生じます。これがAPIの目的です。

顔認証APIとは?

顔認証APIとは、「顔認証に特化したAPIサービス」のことです。顔認証の機能をアプリに組み込むことによって、アプリ内で人の顔を分析できるようになります。具体的な機能としては、下記のようなものがあります。

・動画や顔写真から顔を検出して、検出した顔から必要な情報を読み取る
・切り出した画像の表情から感情を分析する など

既存環境と連携させたアプリ開発ができるのも、顔認証APIの大きな特徴です。 分析できる属性の幅も多彩なので、さまざまなシーンで活用することができます。

APIはさまざまな場面で連携が可能

APIは顔認証以外でも、さまざまな場面で導入・連携されています。
SNS、金融機関、地図アプリなどが一例です。

SNS

LINEやTwitter、InstagramなどがAPIを発行しています。例えばInstagramのAPIを利用すれば、特定のハッシュタグを使った投稿や、半径100m以内での投稿だけをWebに表示することが可能です。TwitterのAPI連携では、ツイート履歴を取得して分析に活用することもできます。

金融機関

日本のある銀行では、決済機関とのAPI連携によって、口座情報を利用した電子決済を容易にしています。連携の際に入力する暗証番号は決済機関に開示されないため、セキュリティ面での心配はありません。APIを連携することによって、銀行側には「会計情報管理の手間が省ける」というメリットもあります。

地図アプリ

Webサイトや自社のサービスに地図を表示させたいときにも、API連携が使えます。例えば、「Google Maps JavaScript API」との連携では、単に地図を表示させるだけではなく、表示した地図にピンを差したり、経路を表示させたりすることも可能です。

「顔認証API」を利用するメリット

それでは、顔認証APIを利用すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

顔から得られるさまざまな情報を即座に処理し、効率的に業務や開発を進められる

顔認証は、画像から顔情報を検出してデータを処理することができます。また、単純に顔を識別するだけでなく、性別や年齢、感情まで検知するタイプもあります。

精度が高い顔認証技術を導入すれば他の生体認証に比べ認証の手間も少なく、さらにAPIを連携することによって顔情報のやり取りが容易になるでしょう。これらの情報をAPIで複数のツールに共有することによって、業務や開発の効率が上がったり開発におけるコストの削減が見込めたりします。

ユーザーの利便性が上がる

API連携は企業の業務を効率化させるだけではなく、ユーザーのログインや会員登録の手間を省きます。GoogleやYahooIDを利用して他社サイトにログインした経験がある方も多いでしょう。顔認証の場合はデバイスに顔を向けるだけで認証が完了するため、よりユーザーの利便性を高めることができます。

顔認証データが多用途に活用できる

顔認証APIを導入した場合、例えば入退室管理にのみ使用していた顔データをAPIによってデータ共有し勤怠管理に使用したり、経費精算に使用したりするなど用途の幅を広げることが可能です。今まで1つの場面でしか活用できていなかった顔認証データが、APIを連携させることで多くの場面で活用されることになります。

顔認証APIのデメリットとは?

さまざまな可能性を秘めている顔認証APIですが、デメリットも存在します。トラブルを防ぐためにも、顔認証APIを導入・連携する前にデメリットと対策方法を確認しておきましょう。

システムの仕様変更に弱い

APIのみに依存しすぎると、リスクが高くなるので注意が必要です。APIを提供している企業がAPIの機能や仕様を変更すると、サービスやシステムに不具合が生じやすくなるためです。顔認証システムに頼りすぎるのではなく、ICカード管理やパスワード管理などの管理方法を併用することも検討しましょう。

サーバーに障害が出ると利用できない

API連携しているサービスのサーバーに障害が出ると、自社サービスも利用できなくなります。また、サーバー障害が起きると不正アクセスのリスクも高まります。顔認証に限定したログインや情報管理は障害発生時に対応できないため、被害の拡大を防ぐためにも、他の管理手段と併用するようにしましょう。

顔認証におけるAPIの導入事例

ここからは、顔認証におけるAPIの導入事例をご紹介していきます。活用イメージがわからないという方は、ぜひ参考にしてください。

顔認証をクラウドで利用できるAPIを公開

ディープラーニングを応用して、独自開発した顔認証APIを公開している企業があります。主なポイントは下記のとおりです。

・顔認証をクラウドで利用できるようにした
・初期費用なしで、さまざまなシステム環境に顔認証を組み込めるようにした
・処理の軽量化によって従来比10倍の速度で顔を判別できる

このシステムはクラウドを経由するため多拠点で利用でき、専用端末も必要ありません。スタートアップ企業向けの販売を行なっているのも特徴です。

日々の業務効率化に活用するためのAPIを提供

WindowsアプリやWebアプリに顔認証を組み込めるAPIを提供している企業もあります。主な特徴は下記のとおりです。

・業務の開始と終了の打刻が顔認証でできる
・受付管理や会員管理システムとの連携ができる
・オフラインでも利用できる

このAPIと連携させれば、顔認証による業務の開始や終了の打刻ができるだけではなく、顔認証のログを使った証跡確認も可能です。受付管理や会員管理システムとも連携できるため、来店者や来場者へのスムーズな対応も実現します。

「顔認証API」は顧客満足度アップにつながる

顔認証APIを導入すれば、業務の効率化やイノベーションの促進など、さまざまなメリットが生まれます。ユーザーの利便性も高まるため、顧客満足度の向上にも役立つでしょう。ただし、安全かつ適切に運用するためには、デメリットを理解したうえで導入することが大切です。


世界最高峰の画像認識・顔認証テクノロジーを活用したJCVの「顔認証SDK」は顔認証に必要なAPIが揃っており、オフラインでも利用が可能な開発キットです。既存の設備などにも顔認証を実装でき、さまざまなシーンでの活用が可能です。一般的なカメラデバイスで高精度な顔認証システムを構築することもできます。

顔認証APIの導入を検討中の企業の方は、JCVの顔認証開発キット「顔認証SDK」の導入をぜひご検討ください。開発者に向けたドキュメントなどが確認できるサイトも公開しております。

JCVが採用しているSenseTime社の顔認証精度は高く、顔認証業界で最も権威のあるNIST(アメリカ国立標準技術研究所)のFRVT(顔認証ベンダーテスト)の複数項目で世界ナンバーワンを獲得しています。プレスリリースはこちら

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