コラム

AR(拡張現実)とは? 4つの種類とVR・MRとの違いを解説

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AR(拡張現実)は、目の前の現実を仮想的に拡張する画期的な技術です。さまざまな分野で実用化が進んでいるため、導入を検討している経営者や担当者の方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ARの特徴や導入するメリット、実際の活用事例などについて、詳しく解説していきます。VRやMRとの違いにも触れていきますので、ぜひ参考にしてください。

AR(拡張現実)とは

そもそもARとは、どのような技術なのでしようか。ARの特徴や歴史について詳しく見ていきましょう。

ARの意味と概要

ARとは「Augmented Reality(アグメンティッド・リアリティ)」の略で、現実を仮想的に拡張する技術のことです。現実世界の情報にバーチャルな視覚情報を加えて現実環境を拡張します。例えば、スマートフォンのカメラで写している画像にCGの映像を重ねて表示すれば、そのCGが実在しているように見えます。

ARはPCで使われていた技術ですが、近年の技術向上によってスマートフォンにも搭載されるようになりました。近年では、エンターテインメントの分野でもARの技術が活用されています。

ARの歴史

現在の私たちにとってのAR、Augmented Reality が生まれたのは1990年頭です。それまで明確に線引きをされていなかったVRから、ARが枝分かれします。

1990年代から徐々にARを一般活用する動きが加速します。例えば1998年、とあるアメリカのテレビ局がアメリカンフットボールの試合中継で、競技場の映像に黄色いラインをオーバーレイしました。このAR活用方法は多くの一般人の目に留まり、試合をよりわかりやすくし、盛り上げるための仕組みとしてその後広く浸透していきます。

2000年代に入ってからも、ARの技術を活用した多彩なアプリが設計されています。ARを活用したアプリ、「Pokemon GO」の大ヒットは、記憶に新しいところではないでしょうか。

ARとVR・MRの違いを比較

ARと似た言葉に「VR」や「MR」があります。それぞれの違いやメリットについて詳しく見ていきましょう。

ARの特徴とメリット

先述したとおり、ARは「拡張現実」という意味の言葉です。現実世界を主体に、新たな画像やテキストの情報を加えて世界を「拡張」します。ARには、スマートフォンのようなモバイルデバイス上でも扱える手軽さと、その手軽さからコンテンツがシェアされやすいというメリットがあります。

VRの特徴とメリット

VR(Virtual Reality)とは、「仮想現実」という意味の言葉です。AR は現実の世界を主体としますが、VRはバーチャルな世界でリアルに近い体験ができます。なお、VRは仮想の世界を現実世界から完全に遮断するため、ユーザーはヘッドセットとヘッドフォンを着用することが一般的です。

近年ではビジネス用途にも使われ始めていますが、基本的にはエンターテインメント、特にゲームの世界で用いられることの多い技術です。

MRの特徴とメリット

MR(Mixed Reality)は「複合現実」のことです。専用のゴーグルを装着して、CGを現実世界に映し出します。ユーザーの動きに合わせた表示やデジタル情報の操作、複数人での同時体験も可能です。

カメラやセンサーを駆使して位置情報などを細かく算出し、自由な角度からCGを見たり、目の前の空間に3D映像を表示させてタッチし入力させたりすることもできます。現実世界と仮想世界を密接に融合させて、バーチャルな世界をリアルに感じられるのがMRの大きな特徴と言えるでしょう。

現時点では活用されているシーンは限られていますが、今後はエンターテインメントからビジネスシーンまで、幅広い場面での利用が期待されています。

ARの4つの種類

ARには、主に4つの種類があります。

・マーカー型
・GPS型
・空間認識型
・物体認識型

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

マーカー型

画像や写真をトリガーとするビジョンベースのARです。写真や文字などを画像認識して特徴点が一致すると、ARコンテンツが自動的に発動します。

付加情報の提示位置を決めて正確な場所に提示できるのがメリットです。その一方で、画像をトリガーにしているため、「照度や環境などに左右されやすい」というデメリットがあります。

GPS型

スマートフォンなどの位置情報をトリガーとする、ロケーションベースのARです。GPS情報と連動できるため、MAP系サービスで広く活用されています。

GPS情報の正確さに依存するため活用が難しい場面もありますが、方位やデバイスの加速度センサーなどと組み合わせれば表示位置の精度をより高めることも可能です。

空間認識型

画面をタップすることで発動するARです。カメラやセンサーで空間を認識するため、現実世界に合わせた大きさや奥行きのARコンテンツを表示できます。家具や家電などの配置シミュレーションなどに活用されている技術です。

物体認識型

特定の立体物を認識して発動するARです。対象物は360度どこからでも認識でき、物理的な問題でマーカーを配置できない場所でも付加情報を提示できます。特別なマーカーを用意する必要はありません。ただし、ARの計算量が多くなるため、開発を行う際には3Dデータが扱えるレベルの専門性が必要です。

美容・コスメ分野で活用されるAR

ARは、美容・コスメ分野でも活用されています。どのような用途に利用されているのか、詳しく見ていきましょう。

美顔化機能

AR技術を用いてシミ・そばかすを除去し、美顔化するソフトウェアが発売されています。多彩なARエフェクトも搭載されているので、ライブ放送や広告など、さまざまなエンターテインメントシーンでの活用も考えられるでしょう。美顔化機能を動画配信に活用すれば、視聴者からのイメージアップに役立つかもしれません。

コスメの試用シミュレーション

先にご紹介した美顔化ソフトを活用すれば、実際にメイクをしたときの顔の変化も確認できます。眉やアイシャドウ、アイライナー、口紅、美容コンタクトレンズなど、複数の美容メイクエフェクトをサポートしているのも特徴です。オンラインショップに導入すれば、購買率の向上につなげられるでしょう。

美容整形シミュレーション

AR技術を活用すれば、美容整形後のイメージを事前に確認することもできます。顔、額、鼻、口など、さまざまなパーツに対応しているため、より仕上がりが想像しやすくなり、施術を行うかどうか判断しやすくもなるでしょう。

そのほかに活用されている分野

このほかにも、ARは次のような分野で活用されています。

・カメラアプリでのエフェクト機能
自分で撮影した顔の映像に、動物の耳や鼻、エフェクトなどのCGを重ねて楽しむことができます。スマートフォンでの使用が主流であり、日常生活で目にすることも多いのではないでしょうか。

・シミュレーションアプリ
観光案内にARを活用して、観光名所やおすすめスポットなどの情報を表示する例も増えています。
また、部屋の映像にバーチャルな家具の映像を重ねて、購入後のイメージをしやすくするアプリなども登場しています。家具を購入する際は、皆さん一度は「実際に部屋に置いたらどのような感じになるのだろう…」と頭を悩ませたこともあるでしょう。近年のAR技術の発達と浸透によって、悩みを解消するアプリが生まれているのです。

多方面で活用できるARの導入はJCVでご検討ください

AR Beauty(SDK)

ARは、実現が難しい事柄を手軽に現実世界に反映してくれる、画期的な技術です。VRやMRとは異なるメリットがあり、主にエンターテインメントや美容、コスメなどの分野で活用されています。

美容・コスメ分野でのAR技術導入を検討しているなら、JCVの「AR 開発キット 美顔パッケージ」がおすすめです。このパッケージには、主に次のような機能が搭載されています。

・美顔化機能
・美容メイク機能
・微整形機能

なお、JCVのAR 開発キット美顔パッケージは3種類が用意されているので、活用目的に応じたパッケージの選択が可能です。この機会に、多様なインタラクションが楽しめるJCVのAR 開発キット美顔パッケージの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

JCV MARS(クラウドサービス)

エンタメからビジネスへ。JCV MARSは空間認識をベースに、アプリケーションを通して現実空間にバーチャルを融合するSaaSプラットフォームです。例えば、商業施設では季節に合わせたイベント空間の演出や、テナント店舗広告、ナビゲーションなどエンタメのみならずビジネスとして活用が可能です。

あらかじめ地図情報を取得し3D化することで、クラウドベースでサービスを提供します。その為、ユーザーはアプリケーションから簡単にXR(クロスリアリティ)を体験ができます。

ユーザーは既存アプリケーションのコンテンツのNew機能として利用ができ、サービス事業者側は体験空間の面積単位で導入をすることができます。

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日本コンピュータビジョン(通称:JCV)について

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